標高1100mにある三峯神社。創建は今から約1900年前、景行天皇の皇子である日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の際に甲斐・酒折宮から雁坂峠を越えて碓氷峠に向かう途中、東国の平安を祈りこの地に伊弉諾尊・伊弉册尊の二神をお祀したとの伝承。
つまり主祭神は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉册尊(いざなみのみこと)。
日本武尊の道案内をつとめたといわれる狼が神のお使い(御眷属-ごけんぞく)とされている。
後で調べてみると、秩父地方一帯には狼を「大口真神」(おおぐちのまがみ)「御眷属さま」「御神犬」「お犬さま」「山犬さま」などとも様々な名前で奉っている風習が残っている。
ポカポカ陽気に誘われて、兼ねてから行きたかった秩父の三峯神社にドライブ。
秩父の里は色んな花が咲き乱れ、春満開。
峠道では大きな山桜の木が見事な花を咲かせ、何度も車を停めて写真を撮りたい衝動を覚えた。(道が狭いので駐車できないけど。。。)
自宅からは僅か114kmの距離だけど、のんびりゆっくり景色を眺めながら走って2時間近くの春のドライブ。
広い駐車場に車を停めて、まずは飯、飯!(笑)
手ごろな蕎麦屋が門前にあり、中に入るとストーブが点いててビックリ。
この日は気温が22~23℃の陽気なのに、なぜ?
遠く向かいの山の上を眺めて納得。
まだ白いモノを被ってる。。。まさか、あれ、雪か?。。。
きっとまだ朝夕は冷えるんだろうね、標高1100mだもんな。。。
好物のクルミ蕎麦を注文。
やっぱ秩父の蕎麦は美味い(^^) 美味過ぎる。
食事を済ませ、さっそく三ツ柱鳥居前に。
広大な敷地だ~。。。
今日はここから冒険が始まるのだ。。。
鳥居横には御眷属の狼が。
本殿へと向かう道は緑が深く、清々しい。
歩いてても気持ちいい。
敷地内には、時代が異なるお犬様(狼)の像が至る所で見られた。
古い像とか、見てるとワクワクしてくる。
本殿(奥宮遥拝殿)に向かう途中、立派な杉林の向こうに美しい随身門が見えて来たので寄ってみた。
なんて美しい門なんだ~!
建立は元禄4年(1691)、寛政4年(1792)に再建されたものとのこと。
驚いたことに記録には大工の名前(大工棟梁は妻沼(めぬま)の名工林兵庫正信(1736-1802))まで残っている。
しかし、細部の細工までしみじみ眺めてみると、あの日光東照宮に負けないレベルの迫力だよ。
たぶん、口を開けたまま5分くらい眺めてたと思う。。。(-_-;)
数百年経っても、こんなに美しい建築物が残る技術、それを支え守ってきた信仰の力の凄さを感じたよ。
日本はつくづく凄い国だなぁ。。。って思った瞬間。
Tamatono / April 10, 2022 旅はまだまだ続くのだ。。。