ひねもすのたり

何が正解か? なんて考えるのはやめて、思う様に生きよう。

秩父札所34ヶ所巡り ~ 今回の旅で得たもの

 

 

ちょうど1週間前の木曜日は、

額に汗しながら原チャリ50ccで秩父を旅してたんだなぁ。。。

 

初日と2日目は脚の前部にある大腿直筋が激しく痙攣。

膝を曲げてると何ともないのに、歩き始めようと直立して

脚がまっすぐに伸びた途端、大腿直筋がカチカチに固まり動けなくなった。

 

こんなの生まれて初めてだったから、驚いたよ。

 

寝てると夜中に強烈なコムラ返りで目が覚め、ベッドの上でウンウン唸った(笑)

 

そんな辛い目に合うほど、34ヶ所で上る山や石段は

普段運動をしていない65歳の爺にはきついものだったという事か。。。

 

1週間経った今、とても不思議なことが起きてる。

秩父で鍛えられたせいか、歩くのがとても楽になった。

膝関節周りの筋肉が固くなり、膝への負担がずいぶん減った自覚がある。

昔の様に、膝を意識しないで自然に普通に歩けるようになった。

 

つくづく、筋肉と言うものは限界を超えてから鍛えられるもんなんだなぁと思った。

 

 

 

一番の難所、31番観音院。

300段以上の山肌の石段を上り辿り着くと、

神秘的な岩壁の前に観音堂が佇んでいた。

 

岩壁からは大きな滝が流れ落ち、痙攣する腿を撫でながらしばらく眺めてた。

 

 

 

 

 

旅の始まりの頃に訪ねた札所4番、金昌寺の山門にあった巨大な草履。

 

巡礼者の健脚と安寧を願ってのことかなと、なんとなく思った。

 

 

 

 

7番方長寺でめっけた珍しいおみくじ ↑

余りに可愛いので。。。

今は自宅の居間に1体おります。。。(また小物が・・・)

 

 

 

小鹿野町を通ったので、札所とは関係ないけど小鹿神社に寄ってみた。

 

 

 

小鹿神社はバイカーフレンドリーな神社で、

日本中からオートバイ乗りがやってくるそうだ。

 

訪れた時も、駐車場には大きなオートバイが5-6台停まってた。

 

 

 

 

 

秩父と言えば、蕎麦が有名だ。

原チャリの良いところは、周りの風景や店をじっくり眺めながら

トコトコ走れる。

 

この店も走りながら見つけて入った。たぶん今まで食った秩父の蕎麦の中で

一番美味いと思った。

蕎麦の香りが強く、天ぷらも最高に美味い。

 

秩父3泊4日のあいだ、天候は快晴、平地よりもたぶん2℃くらい低いけど、

それでも昼間は32-34℃くらいはあった。

 

当然、暑くて食欲は失せ、昼間は冷たい蕎麦しか食えなかった。↓

 

 

到着した初日の昼。↑

 

 

 

3日目の昼 ↑ 名物だと言う「わらじカツ」を食ったけど。。。(笑)

まぁ、普通。。。

 

 

秩父には何度も来てるけど、「名物」と呼ばれるものは食ったことがない。

否、避けて来た節がある。。。

 

今回はじっくり食ってみようと注文してみた味噌ポテト。

 

 

ホルモン炒めも食ってみる。

 

その他、しゃくし菜とか秩父豚の煮込みとか滞在中に一通り食ってみた。

 

 

秩父の道路は走りやすい。

空いてるし、原チャリでも車の流れに合わせてスイスイ走れた。

 

大きな声では言えないが、人気の無い道で最高速も試してみた。

結果は、メーターを振り切り予想以上に最高速が出ることが分かった。(笑)

 

 

 

 

色んな札所に、それぞれ色んな風景がある。

 

いつしか札所を巡ることがちっとも苦痛で無く、むしろ楽しみに変わった。

次はどんなお寺なんだろう、どんな花が咲いてるだろう、

どんな絵や彫刻があるだろう、とか。。。

 

 

 

 

「ぎゃーてー ぎゃーてー はーらー ぎゃーてー」

 

 

 

 

 

自宅の近所を流れる荒川の上流域の流れ。

 

 

余りに澄んだ、透明な流れに度肝を抜かれる。

なんて綺麗な流れなんだ。。。

 

 

 

 

 

観音院に向かう途中で見つけた地蔵寺水子地蔵 ↑

山肌を埋める何百、何千の地蔵。

余りの数に言葉を失う。

 

 

 

今回札所を訪れる旅に、こんな形のしおりのようなものを頂いた ↑

34ヶ所を周ると、34枚の花のしおりが揃い、飾ることが出来る。

 

 

 

遂に最後の34番水潜寺に到着。

 

 

無事に結願致しました。

 

思えば初日の昼過ぎから始まり、3日目の昼頃に結願したので、

実質は、頑張れば丸2日あれば34ヶ所は原チャリで周れるのが分かった。

 

 

 

結願記念のメダルも水潜寺にあったので。。。(また小物が・・・)

 

 

 

 

今回の旅で分かったことは;

*原チャリで100km走ると尻が壊れる。

*峠は早朝に走るに限る。

*一日11-12札所を周るのが、自分の限界。それを越えると大腿直筋が攣る。

 自分の体力の限界が分かるって大事だと思った。

*話好きのお寺の住職も多く、オイラが原チャリでやって来た事を知ると

「それは遠くから、大変なことで、おいで頂きありがとうございます」と丁寧なお言葉を頂くことが多かった。

*オイラのクロスカブ50を見て、反応してくれた方が2名。

 1人は30-35歳くらいの女性で、28番橋立堂に原チャリを停めていて、戻ってみるとこの女性が立っててクロスカブを眺めてた。「原付50ccで旅、良いですよね~」「いいなぁ、クロスカブ」とかバイクばかりお褒め頂き、オイラの札所巡りについては完全スルーだった。。。でも嬉しい(笑)

 もう2人目は21番観音寺の境内で会ったオイラより年上と思われる爺さん。

 「へぇ~、まだ50ccの原付って売ってるんだ~」とか「最高だよね原チャリ」

 原チャリのナンバープレートを見て「えっ!○○から原付でやって来たの!?」と大層驚いて頂いた。

 見知らぬ方々にこうして気楽に話しかけられるのは嬉しいもんだよ。

 

 

では、はてさて、今回の旅で自分が得たものはなんだったのか?;

 

それは諦めない気持ちが、また心に宿ったこと。

 

大変できつい旅も、気持ちを前向きに出来る術を思い出した。

 

これは40年前、自分が初めてヨーロッパを彷徨い始めた頃の気持ちだと思い出した。

 

34ヶ所の御朱印を集めたことより、この気持ちが自分の中でまた頭をもたげ、

自分の気持ちが少しだけ強くなることが出来た。

 

これが、今回の旅の宝物かもね。

 

 

 

 

 

 

とっても良い旅だった。

 

ありがとう秩父

 

 

 

Tamatono  /  Sept. 19, 2024   また秩父を原チャリで走りたいと思う(^^)/